愚痴や悩み相談を受けると、まるで自分のことのように感じて、相手よりも苦しくなってしまうというHSPの悩み。
実際、HSPさんは愚痴が多い人が苦手です。感情移入してしまって、辛くなってしまうんですよね。
では、HSPさんで悩みの相談や愚痴を話された時はどの様に対応すべきなのでしょうか。今回の記事を読めば、相手と自分の感情を切り離して、悩み相談を受ける方法を知ることができます。
どんな時に起きる?
友人や同僚と食事に行ったり、遊びに行ったりするときに、親しい間柄であればあるほど、愚痴や悩み相談などの、重くネガティブな会話をすることが増えると思います。
そんな時に、HSPでない人は、他人事だと割り切って自分の意見を伝えることができるかと思います。
しかし、HSPの人は違います。話を親身になって聞けば聞くほど、まるで自分が相手の辛い立場になって実際に体験しているかのような気分に襲われて苦しみを味わいます。
また、愚痴の場合は、たとえ自分に言われたものでなくとも、言葉の鋭さがそのまま体につきささるような感覚におそわれます。
愚痴や悩み相談は日常生活に沢山転がっているため、回避しにくいのも辛いところです。
HSPは愚痴が多い人が苦手!悩み相談をされた時の対処法3つ
では、HSPの方で愚痴や悩み相談をされた時の上手な対処法について紹介しましょう。
感情移入してしまう前に、対処しちゃってくださいね。
バリアを作る
1つ目は、話を聞いているときに、自分と相手の間に透明な壁やバリアがあるというイメージを持つことです。
イメージの力は想像以上に強く、バリアによって相手のネガティブな言葉もはねかえり、傷つかずに、受け流すことができるようになります。
とにかく深呼吸
2つ目は、深呼吸をすることです。
人はマイナスな感情に襲われているときには、呼吸が浅くなっていることがとても多いです。そうすると、体に酸素が行き渡らず、心にも影響を受けます。
体にたっぷりと酸素を行き渡らせ、体をほぐすためため、深い深呼吸をすることが必要です。
心の中で楽しいことを考える
3つ目は、心の中で他の楽しいことを考えることです。
多くのHSPの方は、人の話を真面目に聞かなくてはならないという意識が強く、あまりに集中して話を聞くあまり、話の内容に自分をのめりこませてしまいます。
相手の立場に立って話を聞くことは良い事ですが、行き過ぎると、自分のことのように辛くなってしまいます。
意外と、話は5割程度の力で聞いても、相手には気づかれないものです。心の中で、明日のご飯はどうしよう、どこに旅行に行きたいかな、など話に関係のないことを考えるのもいいでしょう。
HSPで共感力が高いのは長所になる
悩み相談や愚痴を聞くと、相手のことなのに自分のことのように辛くなるという悩みを乗り越える方法を書いていきました。
しかし、このような悩みを逆転して考えると、自分が体験していないことを自分のことのように感じられるというのは、とても強い長所にもなります。
思いやりというのは、相手の立場を想像することによって生まれます。つまり、相手の状況を自分のことのように思ってしまうHSPの方は、とても共感性に溢れ、思いやりのある優しい人であるという証拠でもあります。
共感しすぎて、辛くなった時は、「自分は慈悲溢れる素敵な人間なのだ」と自画自賛することで、このような体質を少しでも楽しめるようになるかもしれません。HSPの特性を誇りに持ってください。
HSPで愚痴を相談されると...
私は、2人の後輩が喧嘩して揉めてしまった時に、2人の両方から相談を受けることになってしまいました。話を聞いているうちに、どちらが悪いわけでもなく、お互いのすれ違いであったり、思いの強さ故のいざこざであるということがわかりました。
HSPである私は、話を聞いていると、2人の感情が自分の中に入ってくるような感覚を覚え、具合が悪くなり、涙がでてきました。
寝る前も、どうしたらいいのかと2人の顔が浮かび、気になりすぎて、寝られなくなりました。
結局、自分がいっぱいいっぱいになってしまって、2人の仲を繋ぎ止めることはできませんでした。あの時、対処法を知っていればもっとうまい対応ができていたのではないのかと後悔しています。
まとめ
HSPの悩みの1つである、愚痴や悩み相談を受けると、相手の感情が自分の中に入ってきて、相手のことなのに自分のことのように辛くなってしまうという症状への対処法について書いていきました。
気にしない、というのは言葉にすれば簡単ですが、実際にすることは難しいものです。
イメージや深呼吸、別のことを考える、など様々な方法に頼って、少しでも悩みが解決される事を祈っています。
大切なのは、共感力があるというHSPの長所を認め、自分に誇りを持つことです。あなたの生活が少しでも良くなりますように。