HSP気質の人の悩みは基本的に人に理解してもらうのが難しいものです。そして更に、非HSPの恋人や配偶者に自分のことを理解してもらえないこともあります。
どこか誤解されているような感覚があるんですよね。
では、どのようにすればHSPの事を理解してもらえるのか。今回は、非HSPの恋人や配偶者に自分のことを正しく理解してもらうための方法について紹介します。
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HSPは恋人にも理解してもらえない場合が多い
友達関係で悩みやすいHSPですが、恋人や配偶者のような関係を深めていきたい人が非HSPである場合、HSPの特性について、理解してもらえないことがあります。
例えば、以下のような状況の時、HSPさんは自分の本音を言うことが難しかったり、本音を言っても何故か全然相手に理解してもらえず思わぬ結果になってしまう、ということが起きやすくなります。
- 結婚式はどうするのか
- 子供はどうするのか
- 家はどうするのか
- 普段の生活はどのように過ごすのが良いか
何か悩みがあっても、HSPさんにとって【本音を話す】ことは勇気が必要なこと。
場合によっては自然と涙が流れてしまう事だってあります。
そもそもうまく伝えられないことが多く、それが原因で相手もなぜ悩んでいるのかわからずすれ違ってしまう事だってあるのです。
HSPを恋人や配偶者にも理解してもらうためには
では、HSPの人が非HSPの人に気持ちを理解してもらうためにはどのようにすべきなのでしょうか。具体的に紹介します。
①自分のことを自分でよく理解することが大切
第1に、まずは自分のことを自分でよく理解するようにしましょう。
HSPとひとことで言っても分類されているだけで複数のタイプがあります。また、HSPは気質であるため、そこから更に性格は人によって異なります。
音によってストレスを感じる人もいれば、光によってストレスを感じる人もいます。
人によって傾向は様々です。では、HSPだと思う人は具体的にどのような特徴があるのかは意外と理解できていないもの。
インターネット上にHSP診断などがありますが、より自分を理解するためには医師によるHSPの診断を受診したうえで、自己分析を徹底するようにしましょう。
自分を知ることで、相手に伝える時に伝えやすくなります。
②紙に書き出してみる
2つ目に、何かを相手に伝えたい時は話すことだけに頼らないことも大切です。
HSPさんの中には、気がつくことが多すぎる上、頭の中で整理をすることができなくなってしまう場合も多いのです。これにより、話をすることが苦手になりがち。
その場で話をするよりも、まずは紙などに自分の気持ちを書いて整理するようにしましょう。
頭の中で整理できているつもりでも、実際に紙に書き出すと「あれ?」と思う事も多いのです。自分でも新たなことに気がついたり、手紙などにすると落ち着いて考えてまとめることができます。相手もゆっくり読み、読み返すこともできるようになるでしょう。
③感覚的にはわかることができないと理解する
第3に、非HSPの人にはHSPのあらゆる特徴について絶対に感覚的にはわかることができない、ということを理解する事がとても大切です。
HSPかどうかは気質であり、一種の性格です。そのため、治療だったりすることはできません。変えることができないものです。
例えば、リーダーシップな性格や几帳面な性格は自然と生まれるものですよね。それらを強制しようと思っても難しいもの。HSPはそれらと同じです。
性格をお互いわかった上で話をしないと、なぜ理解してくれないのかと苦しむことになります。そういう気質なんだと理解した上で話すだけでもスムーズに思ったことを伝えやすくなります。
④HSP同士で交際する
HSP同士で交際するようにするのも手段の一つです。
そもそも非HSPの人がHSPを理解できる人は少ないと考え、割り切ることもできます。
- 甘えてるだけ
- 内向的なだけ
- 気を使いすぎ
- 精神論で直せる
HSPさんはこのように判断されることも多いでしょう。とはいえ、実際にはそんな甘い話で片付けられる話では無く、これまでの人生を通して悩んできたもの。
そうすると、HSPさんの事を理解できるのは実はHSPさんしかいないのです。実際、HSP同士で交際すると自分の苦手な事が相手も苦手だったり、自分が落ち着く環境が相手も落ち着く環境だったりと、好きなことや嫌いな事が一致する場合が多いのです。
そのため、HSP同士の交際は比較的おすすめです。
HSPさんにおすすめの自己分析
HSPさんにおすすめの自己分析の方法について項目別に紹介しましょう
①どんなことが嫌いか
まずは嫌いなことを書き出しましょう。「○○な状況が嫌い」という感覚的なモノで構いません
②どんなことが好きか
主に自分が落ち着く状況や環境を書き出してみましょう。HSPさんでいうと、心地よい状況を書き出してみても良いですね。
③得意な事は何か?
仕事などをしていて、全てが大変だったわけではないと思います。仕事の中には「こういう仕事は楽々にできるな....」といったこともあるでしょう。
そういったものを思い出してみましょう
④苦手な作業は何か?
仕事や作業の中で苦手な事がありますよね。ほとんど苦手...ということも多いでしょうが、特に苦手だったことを書き出しましょう。
頭が回りにくい体験等があればそれに該当します。
⑤どんな人が好きか
HSPさんにとってこういう雰囲気の人の好き...ということはあるかと思います。
話しやすかったり、気楽に成れたりする人。そういう人の特徴を書き出してみましょう。
⑥どんな人が嫌いか
HSPさんにとって声が大きい人や悪口を言う人、怒る人等は苦手なことが多いハズ。
そんな条件を書き出してみましょう
これらをそれぞれ10個ずつ書き出す
まずはざっくりですが、これらの項目をそれぞれ10個ずつ書き出してみましょう。
書き出してみると、意外と出てこないものですが、仕事をしてつらかった時などを思い出すとたくさん出てくると思いますよ。
HSPと非HSPはこんなにも違う
HSPと非HSPはこんなにも違うんだ、ということを、お互いがしっかり本音を話すことで理解できることは面白いことだと思います。
自分には絶対に見えない世界の見方をあいてはしているので、その話をきくだけでも世界が広がりますし、また相手との違いを知ることで、より自分のHSPの特徴について深く理解することができます。
特に生活を共にしている同棲カップルや夫婦だと、生活のあらゆる場面で違いが顕になるため、日々驚きの連続かもしれません。
お互いの性質についてよく話し合い、尊重しあうことで、お互いがより生きやすく、生活しやすくなると思います。
むしろHSPであることで、そういった生活のひとつひとつの出来事をとても充実して感じることができると思います。
結婚して一緒に生活する中でモヤモヤは増える
私の主人は恋人時代からとても私に寄り添ってくれて、話をよく聞いてくれる人です。
なのであまり悩んだことがなかったのですが、結婚して一緒に生活する中でなんとなくモヤモヤすることが増えて、これはダメだと思い自己分析をして話すようになりました。
何が嫌なんだろう、と日々アンテナをはってみると、窓を開けていると外の音が聞こえて嫌なことや、寝る時は絶対に電気を全て消して寝たいことなど、細かなところが気になることに自分でもはじめて気が付きました。
なかなか全てを主人に話すことはむずかしいですが、ひとつひとつ気がついたことで協力してもらいたいことは伝えて協力してもらえるようにしています。
一生悩みは続くと思いますが、理解しただけでもかなり気持ちは楽になりました。
まとめ
HSPと非HSPの違いについてお互いによく話して理解し尊重し合うことで、多くの時間を共にする恋人や配偶者とよりよく生活することができると思います。
時には自分の気持ちを書き起こしたりすることで自分のことをよく理解し、自分のことも尊重することができると、悩みは尽きないながらもかなり気持ちが楽になります。
様々なことに気がつき感受性豊かなHSPさんだからこそ、大切な人に自分のことを理解してもらい、受け止めてもらえて尊重し合いながら生活できる日々は、とても幸せに感じられるはずです。