繊細で気を遣いすぎてしまうHSPの人が飲み会で感じるストレスや疲労は想像を絶するものです。同じHSPであれば、共感できるのではないでしょうか。
HSPの人が人が多く集まる集会に参加すると、ストレスを感じたり、ひどく疲れがたまってしまったりしますよね。
とはいえ、社会人になれば、どうしても避けて通れないのが会社や部署の飲み会というものです。
この記事では、HSP気質の人の飲み会について取り上げ、HSP気質の人が飲み会でなるべく疲れやストレスを感じないようにする方法を紹介していきます。
Contents
HSPに人間関係はとても気を使う
飲み会というのは、そもそもHSPの人の苦手な条件がそろった場所です。
主に以下のような理由からHSP気質の人は苦手と感じることが多いのです。
- 多数の人が集まる
- 視覚的にも聴覚的にも情報が多すぎる
- その場にいるだけで疲れる
- 上下関係に気を遣う
飲み物や食べ物がいきわたるようにしたり、会話を盛り上げたりと、HSPの人にとって、注意を向ける対象があまりにも多すぎるんですよね。
また、周りに気を遣うということだけでなく、自分の発言がどう思われるか、ノリが悪いと思われないか、といった自己評価が気になってしまうことも。
その結果、うまく会話に入れずやきもきしたり、逆に飲みすぎて必要以上に羽目をはずしてしまったりしてしまう事、ありませんか?
その結果、普通ならみんなが楽しめるはずの飲み会を、まったく飲み会を楽しむことができず、気疲れして終電でぐったりする……そんな経験をしたころがあるHSPの方も多いのではないでしょうか。
【HSPと飲み会】繊細で気を使いすぎてしまう時のストレス疲労の対処法
それでは、具体的にHSP気質の人が飲み会に参加することになった時、どのように対処すれば気楽にやり過ごすことができるのか?その対処法について紹介していきます。
HSPさんの方で会社の飲み会に参加することになった場合には、参考にしてみましょう。
①飲み会の幹事を引き受ける
HSPの方にとって飲み会の苦手要素は以下となります。
- いろいろな方向からの会話
- 近くの席の人とのコミュニケーション
- 予測できない席配置
しかし、実は幹事になってしまえば、これらの問題は解消できる場合が多いのです。
最初に、お店選びの段階で席配置や雰囲気を自分で決めることができます。そのため、ある程度自分の好きなように飲み会の内容をセッティングできます。
そして、飲み会当日も、幹事はメニューの手配やお金の計算など、事務的な「お仕事」の役割があるため、忙しいもの。そのため苦手な空間と空気に追われることがありません。仮に苦手な人が同じ席にいたとしても頻繁に席を離れることができるため、おすすめです。
②無理に盛り上げようとしない
他人の気持ちに敏感なHSPの人は、つい、話し手やその場の人に気を遣ってしまうもの。
そのため、お酒をあおったり大きな笑い声を出したりして盛り上げなければ、、、と、考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、飲み会で話したがる人は、たいてい「普段話せない不満やうっぷんを話したい」のであって、周囲の反応を意外に気にしていないことが多いのです。
時には、普段は○○だけど実はAさんは××だった...といったことを引き出したいと言った意図もあったりします。とにかく面白ければOKという場合もありますよね。
そのため、「気遣い」等を細かく考えてしまう人も多いですが、実際はそこまで考える必要はありません。
また、飲み会では常に茶々を入れるよりも、たまに放つ相槌や質問、助け舟の方が、話題を進めるきっかけにもなります。あなたが沈黙しているからといって、それが常にマイナスに思われるということはありません。
とはいえ、人によっては会社の昔からのしきたりとして、「酒が減ったらお酌」「合いの手が大事」などの気遣いを大切にする人もいますけどね...ぶっちゃけ無視して問題ありません。
③できれば個室、大きな宴会場なら出入りしやすい席を選ぶ
大きな会場の飲み会だと、大きなテーブルで声が聞こえづらくてうまく話しに入れなかったり、自分の両脇の会話の輪に入りづらい、という瞬間がしばしばあります。
HSPの人は、一度こうなってしまうと、話の流れを遮るのをおそれて、なかなか話題に入れなくなってしまいます。
できるなら、最大でも6名程度の個室の席を選んで、この状況を回避したいものです。大きなテーブルしかない場合は、なるべくトイレに行ったり煙草を吸いに行ったりしてリセットできるよう、出入りしやすい席を選ぶとよいでしょう。
これは、仮に苦手な人が近くの席だった場合にうまく離れるためにも有効です。
④二次会は絶対に避けるコト
仕事の飲み会で辛いのは実は「二次会」の方だったりします。
HSPさんでも2時間の飲み会は何とか耐えられるという人はいるものの、実際はそこからの二次会・三次会という苦痛の状況が続くことがよくあります。
地獄からのまた地獄...と、この状況は何としても避けたいですよね。なので適当な理由を付けて1次会が終わったらさっさと退散することが大切です。
ぶっちゃけ1次会の終わりの挨拶だけ済ませたら、タイミングを見てスッといなくなってもOK。その後にアイツどこ行った?となるかもしれませんが、お酒が入ってる場合にはやり過ごせるものだったりします。
なので、とにかくさっさと退散することをおすすめします。
HSPにとって飲み会は苦痛の種
HSPの人にとって、飲み会は苦痛の種でしかないように思えるかもしれません。
しかし、そもそもHSPの人が持っている特性は、飲み会が円滑に・気持ちよいものになるために適していることも忘れないでください。
たとえば、飲み物や食べ物がなくなったことに気づいたり、話に退屈していそうな人を察知したら、さりげなく注文をしたり、話を振ってみたりしましょう。そんなあなたの気遣いに、周囲の人も一目置くこと間違いなしです。
また、本当に疲れたなと感じたら、少し席を外したりして、いったん情報の洪水から離れるとよいでしょう。
そうしてその場の人たちのの思惑や様々な五感情報から一度解き放たれ、「自分は疲れている、無理しなくていい」と落ち着かせることで、適度な距離感を保ちつつ、飲み会を楽しむ余裕ができるでしょう。
飲み会で気を使いすぎてしまう時があった
私も、大学や会社の飲み会で、気を遣いすぎてしまったり、自分の立ち回りに自身が持てなかったり、他人のお説教が自分に向けられているような気がしてきて、暗い気持ちで帰宅することが何度もありました。
HSPさんにとって「あるある」かもしれませんが、こういった飲み会の後に泣きながら家に帰ったり、家についてからも一人反省会が始まって、眠れなかったりすることも。
全く飲み会を楽しめていない証拠ですよね。しかし。こうなる人は多い様に思います。
そもそも飲み会に誘われたら断りづらいもの。会場の雰囲気や席配置次第で、地獄のような数時間を過ごしてへとへとになってしまうこともありますよね。
何度も最悪の席配置になってしまって、「このまま2時間・・・?ありえない・・・」と心の中で絶望したことが何度もあります。
こればかりは、幹事にならない限りは自分でどうすることもできないので、ある程度は運が悪かったと思ってあきらめるしかないこともあります。
しかし、自分自身がその場で楽しむことができないと感じたのであれば、席を離れてしまっても問題ありません。飲み会の場所というのは放っておいても進むものなので、苦手と感じたらトイレに行ったり別の人と話したりして適当に時間を過ごすようにしましょう。
以上に挙げたような点をできる限り実行することで、HSPさんにとってもストレスや疲労を少しでも減らすことができるのではないでしょうか。
まとめ
繊細で気を遣いすぎてしまうHSPの人は、無理しないように、行きたくない飲み会を断ることができれば、それが一番の対処法でしょう。
しかし、大人になれば毎回断るというわけにもいかないもの。そんなときは、自分の心を守って、少しでも負担が軽減されるように、
- 飲み会の幹事を引き受ける
- 無理に盛り上げようとしない
- できれば個室、大きな宴会場なら出入りしやすい席を選ぶ
という3つのポイントを心がけてみてはいかがでしょうか。