「仕事を辞めたい」
どんな仕事に就いている人でも、一度は考えたことがあるでしょう。
多かれ少なかれ仕事が自分に向いていないと感じたり、嫌になったりすることはあるものです。
しかし、辛いから仕事を辞めるというと、人によっては「甘えんな!」という人もいるでしょう。
僕の場合は自分自身でも「これくらいで辛いと思っているのは甘えだな...」なんて思い詰めてしまい、結果的に
自分自身を追い詰めてしまいました。
何が甘えで甘えでないかなんて人によって基準は異なるもの。
誰にどういわれようと、自分の基準で判断できるようにしてみましょう。
今回の記事では、仕事を辞めたいと思うことは甘えなのか?について記載していきます。
Contents
仕事をすぐ辞めることは甘えなのか?
まずは、仕事を辞めることは甘えなのかどうかについてです。
結論から言うとこれは甘えでは無いと言えるでしょう。
まず、仕事をすぐ辞めることを甘えだと考えている人は仕事が辛いのは当たり前だと感じている人です。
そのため、仕事は辛さの耐久レースか何かに考えているのではないでしょうか。
当然、これまでその辛さを乗り越えてきた人からしたら、途中でやめてしまう人は”甘え”だとか”ぬるい”なんて罵倒する人もいるでしょうね。
しかし、この考え方自体が間違っていませんか?
そもそも雇われて仕事をするということは、自分の時間を切り売りして会社で働く代わりに報酬をいただくことを指します。
自分の人生において、残り少ない時間をどのように使うかはあなた次第。
誰に甘えと言われようと、自分がその会社で働いているのが辛い・割に合わないと感じたのであれば、辞めるというのは当然の選択です。
そのため、仕事を辞めるというのは甘えでもなんでもありません。
僕なら、自分の時間をかける価値が無い仕事と判断した時点で退職を選択します。
仕事で辞める時の基準を考えよう
では、仕事を辞めることを考えた場合、どの程度辛いと感じたなら辞めるべきなのか。
その判断基準を明確にしておくのがポイントとなります。
しかし、前述しましたが、仕事が辛い・嫌だと感じる瞬間や基準値は人によって異なります。
例えば、僕の場合、過去に入社したシステムエンジニアの会社では、人と接するのが得意で学生の頃からずっと業務に関する事を学んできた人と、就職してからエンジニアについて学んだ人がいました。
その二人の仕事が辛いと感じた瞬間というのは全く異なります。前者は仕事を思い通りに進められない、やりたいことができないという辛さ。後者は慣れない楽しくも無いエンジニアの仕事についていけないという辛さ。
人によって辛いのポイントは異なるんですよね。
なので、自分の中で「仕事が辛い」と感じる基準を明確化することが必要です。
まずは、これまで仕事が辛いと感じた時の事を思い出し、その瞬間についてリストアップ・言語化しましょう。
僕の場合は以下の様になりました。
- 毎日片道1時間半の通勤が辛い
- 満員電車が辛い
- やりたくない仕事をやらなきゃいけないのが辛い
- 自分の判断で仕事ができないのが辛い
- 上司の顔色を窺わなければいけないのが辛い
- 上司のパワハラが辛い
- 残業を許さない会社・残業させる部署の矛盾が辛い
- 定時になって帰ると怒られるのが辛い
- わかってる前提で話を進められるのが辛い
- 先輩と比較されるのが辛い
- 仕事がつまらなくて眠たくなるのが辛い
リストアップし始めるとキリがなさそうですね。
この後、これらの辛いことがどれだけ限界値を越えたら、与えられた給料で自分が許容できなくなるのかを考えましょう。
当然ですが、許容できないことを求められたのであれば、それは仕事は続けられなくなるのは当然です。
もちろん、許容の限界値を上げることもできるでしょうが、それはつまり、あなたが給料以上に働いてしまっていることになります。
仕事を辞めるべきでない状況とは
しかし、その一方で仕事を辞めるべきではない状況というのも存在します。
もし、下記に該当するのであれば、仕事を辞めることは一度考えてみるのが良いかもしれません。
他の会社に行っても同じではないのか
現在の会社で何かしら許容できない辛さを感じていますよね。
仕事を辞めるということはつまりは他の仕事を探すということ。
その場合、他の会社に行くとその辛さは果たして解消できるのでしょうか。
僕が転職をためらったのは、その辛さが解消できるかどうかの答えが見つからなかったから。
仕事での辛さというのは、ほとんどが人間関係から生まれるものです。
結局は自分に合う人がいれば仕事はしやすいし、嫌な人がいれば仕事はしにくい。
しかし、転職したとしても同じように嫌な人・合わない人がいる可能性は否定できません。
まずは、あなた自身の「辛さ」が転職によって解消できるのかを考えてみましょう。
客観的に見て自分は仕事ができているのか
客観的に自分を見て、仕事ができているかも大きな判断基準となります。
もちろん人には合う仕事・合わない仕事があります。
「合わないから」と判断して仕事を辞めることはカンタンですが、他の会社に行っても同じ様に仕事ができない場合、転職を繰り返すことになります。
まずはある程度、仕事ができるようになったうえで仕事を辞める判断をするのが良い場合もあります。
飽きっぽくは無いか
今のご時世、転職は当たり前のようになってきました。
とはいえ、やはり転職できる回数には限度があります。
何度も転職を繰り返すと、職歴に多数の記録がついてしまい、次の会社で職歴が理由で採用されなくなるケースも。
会社としては、やはり長く続けて会社に貢献し続けてほしいという考えから人を採用します。
短期で辞められると会社にとってもマイナスになるんですよね。
そのため、転職には回数限度があると考えておきましょう。
人生のうちにそう何度もできるものでは無いのです。
口先だけで話していないか
口先だけで行動が伴わない人も仕事を辞めるべきではないでしょう。
自分ではなかなか気づかないですが、自分を大きく見せようと見栄を張ったり、何か問題があると自分を正当化しようとしたり。
僕が以前勤めていた会社では、そういった先輩がいたのですが、とても哀れに感じてしまいました。
自分の中の小さなプライドを捨てることができず、自分を見ることができない人もいます。
サラリーマンでもフリーランスでも同じですが、行動が伴わなければ何一つ実現することはできません。
まずは、自分を見つめなおし必要最低限の行動ができているかを心の中で思い返してみましょう。
出来ていない自分を見つめ直すのも、あなたがやるべき行動の一つです。
私なら仕事をやりたくないと感じた時点で辞めてしまう
いくつか仕事の辛さについて話しましたが、僕の結論としては仕事をやりたくないと感じた時点でその仕事は辞めます。
やりたくない仕事をやるのはとんでも無く非効率なことなんですよね。
やりたくない仕事を嫌々やるのは、自分にとっても会社にとっても時間の無駄なんですよ。
あなたがやりたくないと感じた仕事を続けていても、いい成果は出ません。
やりたい!面白い!と感じた仕事こそ、あなたが本当に輝ける場所なのです。
なので嫌だと感じる仕事ならば、その仕事がやりたいと感じた人に任せる方が良い結果を得られるようになります。
「仕事辞めるのは甘え」だなんて、精神論をかざしている場合では無いんですよ。
人生に残された時間には限りがあります。
あなたがやりたいと思う仕事は必ずあるんですから、非効率な仕事を嫌々やる必要はありません。
ちなみに、仕事を辞めると会社に迷惑がかかるなんて考える人もいますが、結果的に辞めることで良い方向に向かうなら迷惑じゃないですよね。
それに、どのような優秀な営業マンが突如いなくなったとしても、会社は回るようにできています。
会社はそういうものなんです。
会社の事を考える前に、あなたの自分自身の事を考えましょう。
あなたが本当にやりたい仕事は何なのか?そしてそのために今何をすべきなのか。
もし仕事を辞めるかどうかで悩んでいるのであれば、まずは「あなたがやりたい事」を明確化し、言語化することから始まるのではないでしょうか。