人より敏感な性格のHSPさんは、人の感情や行動・態度などに気づきやすく、過剰に反応しやすいモノ。
そんなHSPだからこそ、苦手な人が多くなるものですよね。
相手が少しでも嫌いと感じたり、ネガティブな行動をするとそこばかりに意識が向いてしまい、人間関係に疲れてしまうものです。
では、具体的にどのような人をHSPさんは苦手と感じるのか。
今回はHSPの人が苦手と感じる人の特徴について紹介します。
Contents
HSPが苦手な人や合わない人の特徴
では、具体的にHSPさんがどのような人に苦手と感じるのか、紹介していきます。
①声が大きい・威圧的な人
基本的にHSPさんは人よりも神経が過敏であることから、声が大きかったり威圧的な人に対して恐れを抱くもの。
なので、普通の人なら普通に感じることでもHSPさんにとっては恐怖を抱く場合もあるのです。
あなたの会社でもいませんか?
- 少しグサッとくる言葉やプレッシャーをかけてくる人
- マウントを取りつつ見下すような発言をする人
- とにかく反発するような自分の気持ちをぶつけてくる人
- あえて反論する人
- 溜息や舌打ちなど、ちょっとした怒りや不満を表に出す人
ここまで来れば普通の人でも【イヤな人】になりますが、HSPさんの場合だとこういった人に対して過剰に恐怖心を抱くもの。
【言う側】の人は普通の言動や行動であったとしても、HSPさんにとってはいじめを受けているような気分になるのです。
体育会系の人や怒鳴るように声を発する人は苦手と捉えがちですよね。
②人への悪口を言う人
職場でよく堂々と人の悪口を言う人がいますよね。
直してほしい気持ちがあるのか、単純にその人が嫌いなのか。人目もはばからず職場で嫌味を口にする人。
5人の集団で誰か1人が休んでいるときにいない人の悪口を言っているのを聞いて悲しくなることが何度もありました。
あなた自身のその素行はどうなの?と問いかけたくなりますが、こういう人は実際多くいます。
場合によってはその悪口に対して共感を求めてくる人も。
HSPさんのような繊細なメンタルを持つ人にとって悪口や悪態は刺激が強すぎるし、このような悪口に対して「そのうち自分もこのように言われるのかも」と、未来に対して不安を覚えることも。
結果的に、未来に対しての不安を募らせ、疲れてしまうといったことも。
HSPさんは自分自身を不安にさせる人に対して苦手意識を持つものです。
たとえ相手が100悪くても、暗い話を聞くことで自分の気分が落ちたり、エネルギーが吸い取られてしまうような気になりませんか?
同意を求められたり、話の輪の中にいるだけでなく、聞こえる距離で聞いてしまうのも苦しくなるでしょう。
③女々しいという人
HSPさんは女性の方が比較的多めですが、男性の方もHSPさんは多く存在します。
しかし、繊細さというのは世間一般で言う男らしさという部分とは真逆の特徴とされています。
男性によってはそういった「繊細さ」というのは女々しく感じる場合もあるもの。そうやって吐き捨ててしまうことは、HSPさんは自分自身が拒否されたと感じたり、深く傷つけるような言葉として受け取ってしまうもの。
「男らしくない人」「草食系男子」というのは最近だと増えてきており、受け入れられることも多くなりました。
しかし、HSP男性の中にはそういった言葉で傷つき、「男らしくならなきゃ」と自分に不必要なプレッシャーをかけてしまう場合もあります。
HSPさんを女々しいという人は苦手に感じる場合が多いでしょう。
④人の意見に耳を傾けない人
自分の主張だけはしっかりして人の話に耳を傾けない人も苦手と感じるHSPさんは多いのではないでしょうか。
自分の言い分は正しいという強い自信。しかし、周りが言っていることは聞く価値がないから耳を傾けないタイプ。
このタイプの人と喋っていると、僕は自分が話したいことや気持ちが伝わっていない悔しさと拒絶されている感でいたたまれなくなり悲しくなります。
自分の意見が通らず、一方的に聞く側に回るのは精神的にストレスを抱え込んでしまいます。
HSPさんは共感力が高く、基本的に相手に合わせる傾向にあるため、このような人が近くにいることもあるでしょう。
⑤人を振り回す人
ころころと話が変わる人っていますよね。
そういう人に相談をされたり、愚痴を零されたりすると、こちらも親身になって話を聞きます。
しかししばらくすると相手は話したことによってスッキリしたのか、何事もなかったかのような態度をとっている。
場合によっては相談したことさえ知らんぷりされることも。
この場合、話がコロコロと変わる人というよりも、自分の話で人を振り回す人を指すでしょう。
HSPさんの場合、人の話は親身になって聞くし、深く考えます。そのため、話をコロコロ変えて一方的に振り回されてしまうと、振り回されている側が大きなストレスを感じるものです。
このような人が相手の場合、酷く疲れを感じる場合もあるでしょう。
臨機応変という名の下に、予定を立てずに行動したり、予定を急に変更する人。こちらは不安が高いので、見通しを持って、あらかじめ予定を立てているのに、それを変えられてしまうと不安になってしまうし、予定を立て直すのに疲れてしまうから。
⑥自慢ばかりする人
自慢ばかりする人にも疲れますよね。
普通の会話をしている時に、張り合ってこられたり、自慢されたりすると、話すことに疲れてしまったり。
ココは相手に嫌な思いをさせたくないとか、嫌な空気にしたくないという思いから、自分の話をすることを避けてしまいがち。
相手を煽てて、自分を下げることをしてしまうので、心がすり減る気がしますよね。
⑦距離が近すぎる人
距離が近すぎると苦手に感じますよね。
基本的にHSPさんの場合、人と心身共に一定の距離を保ちます。
そのためプライベートなことを根掘り葉掘り聞いてこられると、困ってしまうことも。
そこで、自分のプライベートなことまで指摘されたりすると、気分が落ち込んでしまったりします。
⑧思っていることをパッという人
思ったことをそのまま伝えてしまう人もHSPさんは「合わない」と感じがち。
裏表がなくて安心できる人もいるけれど、「でも○さんって○だよね。」などとパッと言われたとき、その言葉を深読みしてしまいます。
悪口としてなのか褒め言葉としてなのか分からなくて、結局悪い方に考えたり落ち込んでしまいがち。
言った相手がどんな気分になるのか、想像せず正直に思った事を口にされると気持ちを振り回されてしまいます。
⑨感情を剥き出しにしてくる人
声に悲しい、怒り、焦りなどの負の感情を語気に感じる人も苦手に感じませんか?
その語気で主張されると自分が悪くなくても罪悪感を感じてしまったり。
自分は間違っていないという態度を見せられると、間違っていたとしても自分が引いて譲ってしまうことも。
また、その人がイライラしていると、こちらは不安になるし、テンションが高いとこちらもテンションを上げなきゃいけない。
共感性の高いHSPさんはそのテンションの波にそこについていくのに疲れてしまうのです。
⑩一度にたくさんのことを言ってくる人
基本的にHSPさんの場合、一度にたくさんのことを処理するのが苦手。
仕事で、一個ずつ頼めばいいのにあれもこれもと一度に多くの要件を頼んできたりされていませんか?
一度にたくさんのことを伝えられたりすると頭が追いつかず混乱してしまうことも。
こういう上司や管理職とは合わないと感じてしまいますよね。
優先順位を付けるのが難しくなるため、出来るだけ紙に書いて整理するようにして見ましょう。
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HSPが苦手な人や合わない人のつきあい方や対処法
HSPさんにとって苦手な人というのは仕事をしていたり職場では少なからず存在します。
では、HSPさんにとって苦手な人とどのように付き合っていけばよいのでしょうか。
HSPさんの苦手な人への対処法について紹介します。
①距離をとる
正直に言えば、HSPさんが苦手な人に取る対処法は「距離をとる」ことがベストです。
上記で上げてた苦手な人ほど、相手から距離を詰めてくる場合が多いです。
その距離感を相手に合わせてしまうとこちらばかりが疲弊してしまうもの。
苦手な人と同じ環境にいるだけで、自分自身がマイナスな意識が働き、ストレスが溜まるものです。
実際に距離を取って無理に話す必要はないんだと思い込むようにしたことがあります。
その場だけは頑張って、あとでゆっくり一人の時間を持ちリラックスすることが大事だと思います。
あまりにも合わないのに一緒に仕事をしなくてはならないときは、仕事を辞めるか上司に根回しをするかで物理的に回避します。
②合う合わないを見極める
最初に、合う合わないを見極める力を身に着けることも大切です。
まずは最初に話をしてみて、自分と合わなそうだなと感じたら、距離を置くか上手な立ち回りをするようにしましょう。
後になって、無意識のうちにこの人苦手だな...と感じて自然と疲れていってしまう...ということが無いように。
初対面で見極めて、その後どのように対応するか作戦を立てましょう。
③良いところを見つける
相手のことを合わない、苦手と思いすぎるのではなく、相手の良いところを探してみるのも良いでしょう。
僕の場合、無意識に相手のネガティブなところばかりにフォーカスしていました。苦手な人のことは、どうしても厳しい見方をしてしまいがちです。
そのため、あえていい所を探すようにして、あなた自身が無理のない程度に全否定はしないように心がけましょう。
④相手を立てる
苦手な人・合わない人がいて、どうしてもマウントを撮りたがるような人の場合は相手を立てることに徹するのも一つの手段です。
人と人との関りである以上、どうしてもそういう人は存在します。
その場合には、相手を立ててその場を上手く切り抜ける努力をしましょう。相手を立てた後は、感謝をなるべく伝えるようにすること。
また、その方の方が得意であろう仕事が来た時には「〇〇さんがして下さるとすごく助かります」など、できるだけ相手を立ててお願いするようにしてみるとうまく切り抜けられるかもしれません。
④最低限の付き合いにとどめる
合わない人とどうしても関わる必要があるなら、「自分がストレスを溜めない」程度に最低限・当たり障りのないやり取りを心掛けてみましょう。
例えば、事務的な会話のみであるとか、業務上必要なやり取りのみで済ませるなど…
業務をスムーズに遂行する、という意味では目的は同じですよね。そこは心のバランスを整えながら大人な対応をするようにしてみること。
プライベートな事は話さず仕事依頼の要点だけを聞いて、なるべく話す機会が少なくて済むように心がけてみましょう。
打合せなどもなるべく静かな場所で、1対多ではなくできるだけ1対1で行います。
また、相手の表情や雰囲気に惑わされずに相手は相手、自分は自分とわりきって接していけば、『合わない人』『苦手な人』とも上手く付き合っていけるのではないかと思います。
⑤味方を見つける
自分を理解し、大丈夫だよと声をかけてくれる存在を、一人でいいから得るということは大切だと思います。
他人に依存するような形になりますが、味方が一人いるだけで前向きになれますし、苦手な人とも付き合うことができます。
苦手な人で、嫌な思いをした時は、自分の事を理解してくれる人に話を聞いてもらいましょう。
⑥悪口を言う人を認める
苦手な人が悪口を言う人である場合、この人は悪口を言わないと生きていけない人なのだ、と自分に言い聞かせてみましょう。
ある意味、その人を否定しすぎると悪口を言う人がいる環境に嫌気がさしてきます。
そのため、悪口を言わないと生きていけない人と自分自身の考えを改めると、それなりに割り切ることもできますよ。
悪口はいずれ話題が尽きますが、仕事は次から次へとやってきます。そう考えるようにしたら、悪口を言う苦手な人の存在も気にならなくなりました。
⑦自分を好きでいてくれる部分を見つける
HSPさんの場合、相手は自分の事が嫌いなのでは?と、ネガティブ思考になる人が多いように感じます。
「自分のことを嫌っているのではないか」という先入観をなくして、「自分のどういうところを好きでいてくれるのか」を意識して見つけるようにして見ましょう。
また、共通点を見つけて「共感できる話題」を持ち出して共感しながら話してみることもよいでしょう。
⑧苦手な人がいるのは当たり前と思う
僕自身がHSPであり、自分が苦手だなと感じる人は他の人も苦手に感じているモノだったりします。
他の人が苦手に感じていないのに自分だけ...というのは実は間違いで、他の人も苦手と感じる人はいます。
ただ、人によっては苦手と感じる人でも上手く関係性を作っていたり、自分なりの付き合い方を身に着けているモノです。
逆に言えば、自分なりの対処法を身に着ければ上手くやっていけることも多いのです。
ここでいう自分なりの対処法というのは
- 怒っている時には席を外す
- 視界に入らないようにする
- 相手が気持ちよく返せるような受け答え
- 扱い方を知る
- 相手が聞いてきそうな答えを用意する
といったものです。
実際、このような対処でもHSPさんにとっては十分効果があるモノだったりします。
つまり、誰にでも苦手な人がいるというのは当たり前なのです。
なので、自分だけと悲壮感に捕らわれず、他の人も同じと考えるととても気が楽になりますよ。
HSPで職場に苦手・合わない人がいて辛いなら
職場に苦手な人・合わない人がいて辛い場合には、思い切って仕事を辞めてみるというのもおススメです。
昔と違って今では退職・転職は当たり前。中には退職してフリーランスになる人も。
僕自身は退職してフリーランスになった時が一番楽に仕事ができたように思います。
ただ、ほとんどの人が「雇われて働く」のが当たり前と感じていますよね。
今では生き方は人それぞれ。その当たり前を無くすために「辞めてみる」から始めてみてはいかがでしょうか。
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以上、HSPさんにとって苦手感じる人についてまとめてみました。
基本的にHSPさんにとって苦手と感じる人は非HSPさんでも苦手と感じるものです。
HSPさんの場合、感性が敏感であることから、過剰に反応しやすいだけなのです。
苦手な人がいる場合には、他の人と同じように、距離をとったり視界から外すようにして、
上手く付き合っていくことが大切です。