『退職代行を使うならバックレてもいいんじゃないの?』という考え方がありますよね。
しかし、会社に勤めている正社員のバックレには今後の人生を揺るがすようなリスクやデメリットが存在します。
例えば、社会保険の手続きが出来なかったりとか、離職票をもらえなかったり、最悪の場合は懲戒解雇になり、次の転職に影響が出る可能性がもあります。
それでは具体的にどのような事が起こりうるのか、紹介していきたいと思います。
Contents
そもそもバックレ退職ってあり?
バックレ退職でもイケるんじゃないか?って思いますよね。
どうしても辞めたい時って正直「今すぐ辞めたい」なので、2週間とか1か月とか待たずして辞めたいというのが本音のハズ。
ただ、社会人のマナーや会社のルール的に「今日で辞めます」というのは正直難しいもの。
そこでバックレ退職ですが、結論から言うとバックレ退職はマジで辞めておいた方が良い。後で公開します。
バックレ退職はマナー違反であり、なおかつトラブルになる可能性が非常に高いです。会社だけでなく今後の人生に影響するのでおすすめしません。
ただ単に今日明日、今一瞬のハラスメントや会社のストレスから逃げられるというだけ。
そうやって辞めるのであれば、2~3万払って退職代行を使って辞めた方が良いです。後になって後悔したくないなら。
では、バックレ退職は辞めた方が良いよ、という内容について説明していきますね。
退職代行とバックレの違い!それでもあなたはバックレるの?
では、退職代行とバックレの違いについて説明しましょう。
退職代行だって結局は翌日に辞めるんだからバックレとほぼ同じじゃない?って思う人もいますよね?
しかし、退職代行は民法に従って辞めるもの。バックレは民法や就業規則を無視した自分ルールに従ってやめるもの。
そのため、「辞める」ということについては同じなのですが、社会的影響力が大きく異なります。
退職代行サービスとバックレの違いについてそれぞれの項目に従って比較してみました。
退職代行 | バックレ | |
損害賠償 | ほとんど無い | 可能性あり |
懲戒免職 | ほとんど無い | 可能性あり |
有給消化 | 可能 | 不可能 |
家族への連絡 | ほとんど無い | 可能性あり |
退職の手引き | 可能 | 不可能 |
離職票の発行 | 可能 | 不可能 |
リスク | ほとんど無い | ハイリスク |
費用 | 3~5万程度 | 0円 |
この表を見ても分かるように、バックレはリスクが高すぎます。
一時の感情に流されて辞めると、後で公開することになりかねないので、注意しましょう。
退職代行を使わずバックレた時に起こりうること
では、退職代行を使わず、バックレた時のデメリットについて紹介しましょう。
電話がかかってくる
会社をバックレた後、おそらく会社から何回も電話がかかってきます。
- 現在回っている仕事をどうするのか確認したい
- 安否について確認したい
- 今後どうするつもりなのか確認したい
- 上司としての指導や教育
これら行うために鬼電がかかってきます。会社として焦っている場合は10分おきにかかってきてもおかしくないです。
おそらくLINEと着信の通知が止まらない状態になるのではないでしょうか。
上司が家までくる
現在会社に登録してある住所宛に上司が訪れることもあるでしょう。
仕事を放棄して突然連絡が付かないとなると、何か事件や事故に巻き込まれた可能性も出てきます。そのため、安否確認のために自宅まで来ることは十分に考えられます。
「何で家にまで来るんだよ...」と、思うかしれませんが、これも上司の責任だからですね。
バックレた場合、会社としてはなぜ仕事に来ないのかが分からない状態なのです。
自宅に来る場合、上司は自分の仕事を後回しにしてあなたの家にまで来てくれています。これがバックレだとわかった時には少なからずペナルティが課せられる可能性が高いでしょう。
親に連絡が入る
次に、ご両親に連絡が入る事が予想できます。
本人が音信不通となれば、バックレた人が普段関わっている人(友人や同期)か近親者に話を聞くのが一番です。特に実家暮らしの場合は自宅宛てに電話がかかってくるでしょう。
入社時に登録した「緊急連絡先」に連絡が入ることがほとんどではないでしょうか。
このような流れになるため、同期・友人・上司・部下・家族にバックレたことが知られてしまう場合があると言えます。
捜索届が出される
それでも連絡が付かない場合は警察に捜索願が出されるでしょう。
社員が会社に来なくなったということで、そのまま解雇にはできません。会社としてやるべきことは全て行ったうえで人事が判断を下します。
アルバイトの場合は、いなくなったところで会社にとってそこまでのリスクはありませんし、突然辞める可能性もあると考えて雇っていたりします。
しかし、正社員の場合は責任が伴うので、いきなり解雇ということは難しいもの。
特に今の日本では会社が社員を解雇することが非常に難しい現状があります。もし、会社までの出勤中に何か事件に巻き込まれたのだとしたら、それは会社の責任にもなりかねません。
そのため、バックレは警察をも巻き込むような事態になると肝に銘じておきましょう。
退職代行を使わずバックレた時のリスク
さて、それではバックレだとわかった時にはどのような処分が待っているのでしょうか。
バックレた後に連絡が来て、バックレが発覚した時のリスクについて紹介します。
懲戒解雇を受ける
恐らくはよほどのホワイト企業ではない限り懲戒解雇を受ける可能性が高いと言えるでしょう。
仕事を放棄して、会社の仕事をストップさせ、たくさんの人を巻き込むことは、会社にとって大きな損失を与えることになります。
場合によっては、損害賠償を請求される可能性もあるでしょう。そして、突然会社に来なくなる社員の信用は失われるため、任せられる仕事が無くなります。
結果的に、社員を辞めさせる条件が満たされるため、懲戒解雇となる可能性は十分にあるでしょう。
離職票が提出されない場合も
バックレた時には会社から離職票をもらえないケースがあります。
というのも、退職手続きをしないと離職票を発行してもらえません。
離職票を発行してもらえない場合、「退職扱い」にならないため失業給付を受けることができません。
基本的に正当な方法で会社を辞めると離職票が発行され、会社を辞めた時に失業給付を受けることができます。
会社によっては親切に発行してくれることもありますが、基本的にもらえないと考えて良いでしょう。
退職代行を使ったらすぐに辞めたいと思った時にも辞めることができますし、「仕事から解放されるまでの期間」を考えてもバックレより退職代行の方が圧倒的に有利ですよね。
社会保険の喪失手続きができない
バックレた場合には、社会保険喪失の手続きを行うことができません。
社会保険に入っていると、会社と個人が保険料を折半して支払うものですよね。そして、基本的に社会保険料は給与から天引きされています。
喪失手続きを行うことが出来なければ、社会保険に加入したままの状態となり、バックレても継続して保険料の支払いが必要になります。
この場合支払われる給与がゼロになるため、バックレた後に保険料の支払い請求が自宅に送られてくることになるでしょう。
社会保険を利用していなかったとしても、支払う必要が出てきます。
基本的には、バックレて2週間が経過すると、人事部が社会保険を解除する権限が生じます。
そのため、喪失の手続きは会社の方で行ってもらえますが、期限通りに行ってくれるかどうかは不明。
場合によっては数カ月間、加入し続けることもあるのです。
退職金が支払われない
バックレた場合、基本的に退職員なんてもらえません。
これも、正当な退職手続きを行っていないため、貰うことができないのです。
通常、何年か働いた場合には数十万円の退職金がもらえます。これは労働者の権利であるため、正当な手続きを踏んで退職に進みましょう。
退職代行を依頼した場合には、退職金をもらうように交渉ができます。
2~3万円の退職代行をお願いして、しっかりと退職金をもらえたらそのお金はペイできるのでバックレよりはよっぽどマシですよね。
退職代行の失敗しない選び方【バックレる前に絶対にやるべき】
どうせバックレるつもりならば、ほんの少しだけ将来のことを考えて、退職代行に依頼しましょう。
「辞め方」の違いだけで、今後、再就職・転職する時に圧倒的に有利になります。
つまり、退職代行はバックレの前に電話やLINEするだけの作業と考えると少し気持ちが楽になりませんか?
そのため、バックレるつもりなら、まずは退職代行を選ぶところから始めましょう。
では、退職代行の選び方について紹介します。
退職代行サービスの選び方は基本的に3つです
退職代行サービスの選び方
- 運営元の信頼性
- 料金
- サービスならではの特典
カンタンに解説していきます。
運営元の信頼性
退職代行を選ぶ時にはどのような団体が運営しているかについて注意しましょう。というのは、退職代行は業者によっては「代わりに電話するだけ」の会社も存在するからです。
しっかりと適性業務を行ってくれる退職代行を選ぶようにしましょう。
退職代行サービスには主に弁護士・労働組合・民間企業の退職代行が存在します。
以下の表を参考にしてみましょう。
POINT:会社と交渉ができる退職代行
弁護士 | 労働組合 | 一般企業 | |
会社への通知 | 〇 | 〇 | 〇 |
即日対応 | × | 〇 | 〇 |
会社との交渉 | 〇 | 〇 | × |
裁判の代理人 | 〇 | × | × |
費用 | 10万円程度 | 2~3万円 | 1~3万円 |
退職代行業者の信頼性としては弁護士が運営するサービスがピカイチ。弁護士の退職代行では退職時に有給休暇の消化や退職金がしっかりともらえるように「交渉」が可能です。ただし、料金として10万円近くかかってしまう場合もあるので注意が必要。
次に労働組合です。こちらも弁護士と同じく会社との交渉が可能です。弁護士と異なるのは裁判になった場合に代理人になってもらえないデメリットがあります。その代わり料金はおよそ3万円とかなり安い!そして、労働組合なので運営がしっかりしているところも安心ですね
最後に民間企業。民間企業は安いところが多いですが、実際は辞める会社と交渉ができません。そのため、民間企業が行うのは『辞めるという意思を伝えるだけ』。有給休暇や残業代の請求などは諦めなければならない場合もあるので注意が必要です。
この中で、信頼性のある運営元を選ぶなら、弁護士か労働組合がベストです。
料金
退職代行の料金に何十万もかけられないというのは当然の考え方でしょう。
そのため、自分の経済状況に合った料金の退職代行を選ぶべきです。基本的には労働組合か民間企業の退職代行が選びやすいのではないでしょうか。
運営元の信頼性も考えると、労働組合の退職代行は2~3万円という金額で依頼することが可能であるため、お願いしやすいサービスと言えるでしょう。
自分に合った特徴やサービスを選ぶ
退職代行サービスの数だけ、その会社特有の特徴があります。
例えば、以下のような特徴です。
- 転職サポートがある
- 返金保証がある
- カウンセリングサービスがある
- 女性の退職に特化している
- アフターフォローが充実している
それぞれ同じように退職はできるものの、取り扱っているサービスが異なります。退職時にあなたが何を望むかによってサービスを選んでみると良いかもしれません。
バックレ前に連絡すべき退職代行サービス3選!安全に退職するなら
ではここで、バックレの前に連絡すべきおすすめの退職代行サービスを3つ紹介しましょう。
もし、全ての退職代行サービスを見て比較したいという場合には、以下の記事では30社をランキング比較しているので、参考にしてくださいね
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それでは紹介していきます。
退職代行ガーディアン
退職代行ガーディアンの特徴
- 絶対にトラブル・失敗したくない!
- 労働組合の退職代行で交渉が可能!
- 対応が丁寧で優しい!相談に乗ってもらえる
会社との交渉 | 対応の速さ | 信頼・実績 | コスパ |
退職代行ガーディアンは東京労働経済組合が運営する退職代行業者です。
労働組合であるため、辞める会社との交渉が可能です。そのため、引き継ぎを行わずに退職できるようスムーズに対応してくれるでしょう。
あなたがバックレて退職したいと思う場合でも、そのリスクや取るべき対応についてしっかりとサポートしてくれます。
もし今すぐ退職したいなら、退職代行ガーディアンに依頼すると良いでしょう。
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退職代行SARABA
退職代行SARABAの特徴
- できるだけ安いところに依頼したい!
- 絶対にトラブル・失敗したくない!
- みんなが使っている人気のところに依頼したい!
会社との交渉 | 対応の速さ | 信頼・実績 | コスパ |
退職代行SARABAも労働組合「退職代行SARABAユニオン」が運営する労働組合の退職代行です。
引き継ぎなしで退職する場合にはそのように対応、また、引き継ぎを行う場合には、引き継ぎ書を郵送して対応する形で交渉してもらえます。
どうしても引き継ぎのために出社したくないのであれば、退職代行SARABAを利用するようにしましょう。
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退職代行JOBS
退職代行Jobsの特徴
- 労働組合と提携しているため交渉が可能!
- 顧問弁護士の西前啓子先生が顔出しで監修!
- 退職後のカウンセリングサービスを提供!
会社との交渉 | 対応の速さ | 信頼・実績 | コスパ |
退職代行Jobsも労働組合が運営する退職代行業者です。
引き継ぎに関しては機密情報であるため代行することは難しいですが、引き継ぎ書を郵送することで会社と折り合いをつけるように交渉してもらうことが可能です。
退職代行Jobsは2021年になって労働組合と提携を開始したため、まだまだ新しい退職代行ですが、その分よりサービスを充実させられるように力を入れています。
退職代行が不安な場合は、どこよりもサービスが充実している退職代行Jobsに依頼しましょう。
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退職代行サービスの利用すれば円満退職ができます
以上、退職代行とバックレの違いについて紹介しました。
基本的に退職代行サービスを使えば、円満退職が可能になります。
その結果、次の転職先も安心だし、退職金や失業手当も十分にもらえる可能性があります。
一方で、バックレた場合にはそれらはそれらは一切もらう事ができないと考えておきましょう。
つまり、バックレは一時の感情に流されて行動することであり、金銭的に損をする可能性が高いのです。
だとしたら、退職代行を使わない手はありませんよね。
これらのことから、今すぐ退職したいならバックレるのではなく退職代行を使って退職することをおすすめします。